菊池市である集会が行われた。それは「泗水町の独立求める集会」
「泗水をよくする会」(松岡一俊会長)が29日、同市泗水ホールで泗水町の独立を呼びかける
集会を開いた。同会は2月から独立を求める署名活動を始め、過半数が集まれば、福村三男市長
と市議会に提出するという。
旧菊池市と泗水町、七城町、旭志村が合併したのは2005年3月。合併協議で最大の懸案だ
った新庁舎の建設場所を巡り、合意内容と違う決定がなされたことや産廃事業に関わる密約問
題などが理由のようだ。
合併後7年、当初の重要合意事項であった新市庁舎の建設を平成22年の合併特例債が改革され
るまで凍結したあげく、旧市街地にある市役所の改修計画を打ち出した事が事実上のきっかけ、
加えて合併後の域内事業の偏在にも以前から疑問を指摘する声が多くこれも背景となっている。
人通りも少なく閑散とした旧市街地(シャッター通り)対策で税の無駄使いと批判も多いのは
周知の事実。
平成11年度の合併特例法改正(平成11 年7月16日)
公共的施設の整備等 公共的施設の整備等に要する経費
起債 充当率95% 交付税算入率70%
ちなみに菊池市の自主財源と人件費を掲載致します。
「菊池市菊池市給与・定員管理等について」 より抜粋なので確かだと思うが
21年 人件費 43、02億万円 (事業とうに統括されている人件費は含まれていない。)
一人当たり 570万円
菊池市の自主財源は予算案で22年より増え30%台程度、地方債も自主財源?
菊池市民には戸惑いと不安も感じられる今回の「泗水をよくする会」の集会。泗水町民にお
いては合併協議当初、旧菊池市との合併に関して反対意見が多く、新市庁舎の花房台建設が
必要不可欠な条件としてとらえられてきた経緯もあり、分離に賛成の人も多いと思われる。
分離運動における署名は集める事ができると思われるが、泗水町地区住民の中には新市庁舎
問題を今まで引きずり放置してきてなぜ今頃かと疑問の声もある。
合併後、二度の市長選で市長候補も擁立出来なかった事は視聴者問題の進展に不利益で有る
事は一般町民にも容易に想像出来る。
当然、当時合併を推進した元町長、議員の展望の対する不信感の解消も求められる事でしょう。
ただ、住民の署名があっても拘束力は無いようで自治体から一部地域が分離するには、合併
手続きの廃置分合と同様に市議会や県議会の議決が必要であることから七城、旭志などの理
解無しには難しい問題となってきそうです。
一方で来年には菊池市長選挙を控えており、この活動が市長選への布石かとも穿った見方を
するのは私だけなのでしょうか?
阿久根市の竹原元市長の手法をあたかも手本にしたかにも見える大阪橋下市長、その
権限と力を垣間みると、この問題の解決においてもやはり次期市長選が鍵を握るでしょう?