陳腐化する学位? 雑誌に掲載されなければ学位審査出来ない。
まあ〜こんな指導では大迷惑。。
多少のデーターの使い回しは、半ば黙認状態。
あまりにも多くあからさまだったのでしょうか?
琉球大学大学院医学研究科の元男性教授=懲戒解雇=が在任中に指導した大学院生の
学位論文で実験データの不正な使い回しをしていた問題で、4人の学位(博士号)が
取り消される見通しであることが6日、分かった。
使い回しが発覚した11編の学位論文のうち、4編は学術誌が不適切と認めて取り消
すことを決めた。
別の論文2編についても、学術誌がそれぞれ取り消しに向けた手続きを進めており、
2人の学位も取り消しになる可能性が高い。年明け1月に開かれる医学研究科教授会
で正式に決定する見通し。
元教授は本紙の取材に「(データの使い回しは)論文の科学的な結論に影響はなく、
理解を示した一部の学術誌は論文を取り消していない。
訂正すれば取り消さないとしている学術誌もあり、大学院生を含めた教室員が再実験
をして、学位復活のための努力をしている」などと話した。
(琉球新聞)
琉球大学大学院・医学研究科の40代の男性教授が学術誌に発表した論文に不正行為
があったとする問題で、琉球大学は25日、学内で記者会見し、同教授を24日付で
懲戒解雇にしたと発表した。
琉大へ赴任後に発表した50編のうち38編で、過去の実験結果を毎回の実験結果
のように装い何度も使い回したり、ほかの論文で使ったデータの出典を明示せずに別
の論文に転用したりしていた。38編のうち11編は大学院生の学位論文で、学位が
取り消される可能性がある。
佐藤良也・医学研究科長は会見で「医学研究の信頼を著しく失墜させる行為で、多
数の大学院生の学位が取り消される可能性を考えると、社会的にも大きな問題。深刻
な教育指導上の問題を引き起こした点で、責任は極めて重いと判断した」と述べた。
同教授は実験結果の使い回しについて「データを偽造したと言われても仕方のない行
為」として、不正を認めて謝罪。出典を明らかにしないデータの転用については「論
文作成のルールにうとかった」との認識を示したという。
平啓介・研究担当理事は同教授の研究について「文部科学省の科学研究費などの公
的資金や、多くの学術支援団体の資金で実施されている」として「交付機関の判断に
なるが、返還を求められることが当然あると考えている」との考えを示した。
琉大側は、論文を掲載した国内外の計17の学術誌に調査結果を報告。同医学研究
科の学位は、学術誌に掲載された論文で審査されるため、学術誌が論文を取り消せば、
学位も取り消されるという。
不正とのかかわりについて当時の学生は「教授から指示され、特に疑問を感じずに
やった」と話していると言い、佐藤研究科長は「(学位が取り消されれば)何らかの
形で復活させる手だてを研究科全体で考えたい」としている。
琉球大学では今年3月、総務部の男性職員が業者に備品代を架空請求したとして、
停職12カ月の懲戒処分となったほか、法文学部の男性教授が大学院生と不適切な関
係を持ったとして、諭旨解雇処分となっている。