ガンや遺伝障害などは、放射線を浴びれば浴びるほどその発病の確率が高くなる可能性がある。
逆にいえばどんなに少なくとも浴びると危険だともいえる。
閾(しきい)値とされる?100mシーベルト(Sv)を上限を急性障害が出るとう250mSvにした!
一般人は1mSv/年である(250μSv/3ヶ月)
当然だろう!
放射線取り扱い者などにこれまで行ってきた教育訓練からしても250mシーベルトという数字
はとうてい受け入れる事のできない数字なのだ! 知識があれば尚更受け入れられない数字!
上限アップを提言した人物は自ら先頭に立って許容限度まで作業現場で力仕事をやりなさい!
高い放射線量下で電源復旧などにあたる福島第1原発の作業員が、2・5倍の被ばく線量
上限アップを拒否していることが9日、明らかになった。
厚生労働省が同原発の事故発生後に急きょ限度を250ミリシーベルトに引き上げたことにつ
いて、作業員を派遣する企業の多くが「現場が納得しない」などと反発。
現在も従来基準の100ミリシーベルトを適用していることが、共同通信の取材で分かった。
交代要員を含めて1000人を超える作業員は、大量被ばくの恐怖と闘いながら過酷な作業に
従事している。
福島第1原発の作業員には、「健康被害はない」という説明を受け入れる余裕もないのだろう。
厚労省は引き上げ根拠について、緊急時の上限を500~1000ミリシーベルトとする国際
放射線防護委員会(ICRP)の見解を考慮。
「医学的知見から、白血球の一時的減少など健康被害が出ない上限を採用した」として、
100ミリシーベルトから250ミリシーベルトに変更した。しかし1000人超の作業員は、
この決定を拒否していた。
派遣元の関電工の広報担当者は「いきなり引き上げても、現場の作業員には納得してもらえない」
と話した。
3月24日の作業中に被ばくした同社社員3人の外部被ばく量は、173~180ミリシーベルト。
これを超える250ミリシーベルトという基準に、現場が過剰に反応するのも無理はない。
同広報は「うちは慎重にならざるを得ない。安全を考え、100ミリシーベルトを維持していく」
と明かした。
東電子会社の東京エネシスは「現地での管理目標値は100ミリシーベルト。実際は余裕を持って線量管理するため、さらに低く80ミリシーベルトに設定している」と説明。がれき撤去にあたるゼネコンの鹿島や大成建設も100ミリシーベルトを基準にしている。日立製作所の広報担当は「200ミリシーベルトを社内規定とした」と話した。
名古屋大大学院マテリアル理工学専攻の榎田洋一教授は、100~250ミリシーベルトの被ばく量について「短時間で一気に肌に接触しない限り、負傷することはない。それでも、この量を少しずつ、長く浴び続ければ、がんになったり、遺伝で子孫に影響が出るかもしれない。高い放射線量下にいる作業員の精神的なストレスを考えれば、引き上げを拒否する気持ちは分かる」と理解を示した。
今回の原発事故では、これまでの基準を変える過程があまりに急だった。現場に放射線量が相当に高い区域があり、100ミリシーベルトのままでは作業に支障が出る見通しとなったための、苦肉の策だった可能性が高い。日本の原発で作業員の平均被ばく線量は、05年までのデータで1人当たり年間1・0~1・4ミリシーベルト。一般人の年間限度をわずかに超える程度で、放射能漏れが続く福島第1原発の現場とは比較にならない。